毎月の引き落としが1万円でも、リボ払いと分割払いで返し終わる時期が同じとは限りません。違うのは、支払回数を先に決めるか、残高に対して毎月いくら払うかを決めるかです。手数料がその1万円に含まれるかによっても、元金の減り方は変わります。
この記事の目次
分割は買い物ごと、リボは残高をもとに支払う
| 項目 | 分割払い | リボ払い |
|---|---|---|
| 最初に決めるもの | 買い物ごとの支払回数 | 毎月の支払額や支払コース |
| 追加で買い物をした場合 | 別の分割分が重なり、月の支払いが増えることがある | 残高が増え、支払期間や月の支払額が変わることがある |
| 手数料の確認 | 利用額・回数・所定の手数料率 | 残高・計算期間・所定の手数料率 |
| 支払いが終わる時期 | 選んだ回数をもとに予定を立てる | 追加利用や設定額の変更などで変わる |
利用できる回数や方式はカードごとに異なります。リボ払いにも、手数料を設定額に含める方式、別に加える方式、残高で支払額が変わる方式があります。
「月1万円払う」と「元金を月1万円減らす」は違う
残高10万円、仮の手数料率が年18%、30日分を365日の日割りで計算すると、手数料は約1,479円です。特定のカードの商品条件ではなく、仕組みを説明するための例です。
この手数料が月の支払額1万円に含まれるなら、元金が減るのは約8,521円。元金1万円に手数料を足す方式なら、支払額は約1万1,479円です。
同じ「1万円コース」のような名前でも、実際に引き落とされる額と元金の減り方は異なります。支払額だけを見ず、明細の「元金」「手数料」「支払後残高」を確認してください。端数処理や計算開始日などは契約先のルールによります。
追加の買い物があると、終わる時期が変わる
リボ残高が8万円まで減ったところで、新たに3万円をリボ払いで使えば、手数料を除く残高は11万円に増えます。毎月の設定額が変わらなければ、払い終わるまでの期間は長くなります。
分割払いも、複数の買い物を重ねれば月々の支払いが合算されます。たとえば家電の分割分に旅行代金の分割分が重なると、それぞれの月額が小さくても家計から出る合計額は増えます。
どちらも「今回の買い物の月額」だけで判断せず、すでに支払っている分を足した予定額で考える必要があります。
1回払いにしたつもりなら、自動リボ設定も確認
カードによっては、自動的にリボ払いへ変更するサービスや、リボ払い専用のカードがあります。店で1回払いと伝えた記憶だけでは、実際の請求方法を判断できない場合があります。
利用明細で支払区分を見て、意図しないリボ払いなら会員サイトの設定と残高を確認します。自動リボ設定を解除しても、すでにあるリボ残高まで消えるわけではありません。残高をまとめて払いたい場合は、手続き期限や金額をカード会社に確認してください。
分割もリボも、手数料率はカードにより異なります。「分割ならいつでもリボより安い」とは決められません。支払総額と完了時期を、同じ購入金額で比べましょう。
支払いが厳しいときは、引き落とし日前に相談する
次の引き落としが難しいと分かったら、まず契約先の窓口で支払い予定を確認します。毎月の額を下げられたとしても、返済期間や手数料が増える場合があるため、変更後の総額も聞いてください。
複数社への支払いが重なり、家計全体で返せる見通しが立たない場合は、金融庁が案内する相談窓口なども利用できます。返済のための新たな借入を繰り返す前に、現在の残高と支払予定を整理して相談するのが先です。
出典:金融庁:相談窓口の案内